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ヘルパンギーナ

今週からヘルパンギーナが増えてきています。

ヘルパンギーナは、毎年6〜7月を中心に流行するウイルス性疾患で、「突然の発熱」「ノドの奥の口内炎」を来すウイルス性咽頭炎で、この症状により診断しています。2〜4日で回復しますが、時にノドの痛みのため食べたり飲んだり出来なくなることがありますし、髄膜炎を起こすこともあります。前にかかったことがある方もいらっしゃると思いますが、何回か(毎年)かかるお子さんもいらっしゃいます。それは、原因ウイルスが1つではないからです。2012年の大阪府内の調査(※)では、CA(コクサッキーウイルスA)5種を含めて、実に10種類ものウイルスが見つかりました。それで1年に2回以上かかることもあるわけですね。

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ウイルスは症状が回復した後も長期に便中に排泄されますし、中には軽症あるいは無症状のこともあることから、症状のあるお子さんのみを隔離しても、流行を止める効果は期待できないと言われています。お子さん本人の状態が回復すれば(解熱して食事がとれている)、登校登園可と考えられています。

ちなみに、上記の報告(※)では手足口病も4種類のウイルスが見つかっていますので、何回かかかるのですね。

※大阪府立公衛研所報 第51号 大阪府におけるエンテロウイルスの検出状況と分子疫学的解析

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